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脳梗塞

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    ご家族の方へ〜是非等施設にご相談ください〜

 

1 脳梗塞とは

脳内の血管が細くなったり、血管に血栓と呼ばれる血のかたまりが詰まったりして、脳に酸素や栄養が送られなくなることで、脳細胞に障害をきたす病気です。脳出血、くも膜下出血と同様に脳卒中に分類されています。

脳梗塞は詰まる場所や詰まり方によって3つのタイプに分けられ、症状やその程度は障害を受けた脳の場所と範囲によって異なります。

◆ラクナ梗塞

脳の奥で発生する直径15mm以下の小さな脳梗塞です。『ラクナ』とは、ラテン語で『小さな窪み』という意味があります。
脳の奥には、太い血管から枝分かれして脳の深部に酸素や栄養を送る役割がある穿通枝(せんつうし)と呼ばれる細い血管があります。ラクナ梗塞は、この穿通枝の先で梗塞を引き起こす高齢者や高血圧の方に多い疾患です。

◆アテローム血栓性脳梗塞

アテロームとは、皮膚の下に袋状に嚢腫ができ、本来皮膚から剥がれ落ちるはずの垢(角質)と皮膚の脂(皮脂)が、袋の中に溜まってしまってできた腫瘍の総称です。そのアテロームによって動脈が狭くなることが原因で生じます。脳内の太い動脈や頚動脈で起こりやすく、血管の壁にコレステロールなどが溜まることで動脈硬化が生じて血流を悪くしてしまいます。元々は欧米に多いですが、近年では食事の欧米化に伴い、日本でも増加傾向となっています。動脈硬化の危険因子である糖尿病、高血圧や高脂血症などを持っている中高年層に起こりやすい脳梗塞です。

◆心原性脳塞栓症

心臓の中に形成された血栓が脳へ向かう頚動脈や椎骨動脈を通って、脳の血管まで到達することで血管に蓋をするように閉塞させてしまうことで生じます。
脳内の太い血管を詰まらせるため、突如発症して意識障害や運動障害など重篤な神経症状を招き、死に至ることもある危険性の高い脳梗塞です。
心房細動などの不整脈、心臓弁膜症などの心疾患がある方に起こりやすいです。近年では、高齢者の心房細動による脳塞栓症が増加傾向となっています。

2 脳梗塞の改善方法とは

普段から栄養管理や運動、睡眠など体調管理に気を配っていても、ある日突然発症することのある『脳梗塞』。一度発症してしまうと、発症前の日常作業が困難になることも珍しくなく、生活が一変する可能性すらあります。

脳梗塞の主な改善方法としては、薬物療法、外科手術、リハビリなどに分けられ、症状やその程度に応じて適切な処置が実施されます。

ここではリハビリに関してご紹介していきます。
リハビリとは、脳梗塞の後遺症によって日常生活にて様々な制限が生じた方に対して、社会復帰や生活の質を上げることでその人らしい生活を送るための機能を取り戻す訓練や施術のことをいいます。身体的・精神的な機能以外にも日常生活での動き方や習慣などを改善するためにはリハビリがとても重要になります。
 また脳は、記憶や思考をつかさどる領域や運動、感覚をつかさどる領域などが、複雑に関り合っています。硬塞が起こった部位を中心に麻痺や障害が残りやすくなるのが一般的ですが、一見似たような病状であっても、影響を受ける脳神経の繋がり方には個人差があります。そのため必要なリハビリも、患者様の症状やその程度にあわせた多様なものになります。

3 脳梗塞のリハビリとは

脳梗塞は、硬塞が起こった場所や範囲によっては、脳の正常な働きに様々な悪影響を及ぼし、後遺症を残すことのある疾患です。発症後早期からリハビリを受けることでその後の機能が大きく改善することが見込めるためリハビリの内容に関して詳しく解説していきます。

脳梗塞のリハビリは、発症からの期間に応じて急性期、回復期、維持期に分けられています。

◆急性期(発症直後から1〜3週間)

この時期は、主に急性期病院でのリハビリとなります。長期の寝たきりによる循環障害などの予防(廃用症候群の予防)や脳の残存機能の低下を防ぐことを目的としてリハビリを実施するため、状態によって早ければ処置が終わってすぐにリハビリを開始することが推奨されています。

◆回復期(1〜3週間から3〜6ヶ月)

この時期は機能回復訓練や心理的サポートなど社会復帰や日常生活での活動制限の改善を目的としたリハビリが中心となります。訓練内容としては、ベッドからの起き上がり訓練、椅子からの立ち上がり訓練、歩行訓練など、後遺症の程度や退院後の目標に合わせてリハビリの強度を設定していきます。退院に向けて退院後に予測される事象に対するご自宅の住宅改修のご相談やケアマネージャーさんとの密な連携が始まるのもこの時期からがメインとなります。
また、脳卒中のリハビリを病院やクリニックで受けられる期間は症状の程度により異なりますが、発症から最大で180日と法律で定められており、期間が到達すると原則的には維持期のリハビリへと移行することになります。

◆維持期(3〜6ヶ月以降)

リハビリ病院などを退院後に、介護施設や訪問リハビリなどを通して取り戻した機能の維持・向上を図ることで、日常生活のさらなる自立や社会復帰を目指します。しかしながら、保健制度上の問題により、この時期のリハビリはお客様が求める目標に対するリハビリの量と質の確保が難しい場合もあります。

4 スパインダイナミクスというリハビリ方法について

当施設は静岡県静岡市清水区にて、退院後の維持期を主に、専門的なリハビリサービスを自費にて提供しております。保険下でのリハビリテーションとは異なり、お客様一人ひとりの目標や状態に合わせたリハビリを経験豊富な理学療法士が『完全オーダーメイド』にて実施させていただきます。またカウンセリングと体験プログラムを経て、60分・90分・120分の時間設定を状態に合わせて提案し、集中的なリハビリを1〜2ヶ月間継続致します。
お客様の尊厳を念頭におき、『想いを形にするリハビリ』を提供するためスタッフ一同尽力致します。

また、ここでは当施設が提供している手技の1つである『Spine Dynamics療法(以下:スパインダイナミクス)』というリハビリ方法について、具体的にご紹介致します(Spine Dynamics療法ホームページより一部抜粋)。

スパインダイナミクスは、特別な治療法や治療手技ではなく、『痛み』『変形』『拘縮』などに限らず、身体に生じる疾患に対してなぜそのような結果になったのかを常に考え、原因を追求して根本的な治療や予防に反映させていくことコンセプトとした考え方です。人は日常生活において睡眠不足や長時間集中する仕事などによる頭の疲れ、長期間の服薬や偏った食生活に伴う内臓のストレス、運動不足や運動量と体力の不釣り合いといった体力的要因など、様々なストレスを受けています。こういったストレスが蓄積することで歯車が噛み合わなくなるように、様々な障害の要因となってしまうため脊柱や骨盤の動き、体力などを総合的に評価しながらお客様一人ひとりに合った根本的な改善を目指していきます。身体機能や生活習慣が改善し、良好な感覚情報が脳に入力されることで、脳卒中や整形疾患に関わらず日常生活での動作の質向上や身体が本来持つ治癒力を最大限引き出すことができるようになります。

5 実際にスパインダイナミクスに基づく施術を受けられている方のリハビリ体験記

50歳代、脳出血を患った男性のリハビリ体験。

2016年に脳出血を発症して右片麻痺と痺れが後遺症として残りました。

回復期病院で積極的にリハビリを実施しましたが、右半身の運動麻痺や痺れが残存し、退院した後には訪問看護を利用していますが段々と動きが硬くなり、趣味のゴルフはもちろん、コップを落としたりするのが嫌で日常生活ではほとんど右側を使うことはありませんでした。しかし、静岡リハビリセンターさんでスパインダイナミクスに基づいたリハビリを実施し、数年の間、動きずらかった右半身の可動域や感覚が徐々に改善し、日常生活でも右半身を使ってみようという意欲が湧いてきました。また痺れや可動域の低下などの原因を細かく説明してくださり、睡眠、運動、食事などを踏まえた生活指導までやって頂けるため、再発防止をしながらリハビリに専念できています。
日常の動きの質が上がっていることを実感出来るため、諦めかけていた趣味のゴルフが再開出来るようにこれからもリハビリを続けていきたいです!

6 理学療法士からのメッセージ

当センターは、お客様一人ひとりの身体の状態に合わせたオーダーメイドのリハビリを提供させていただき、身体機能の改善のため尽力致します。また社会復帰を目指したリハビリだけでなく、『趣味である〇〇を再開したい』『もっと〇〇を改善したい』といったお客様の想いに応えるため、施術や運動、エクササイズ、栄養指導など様々な視点から最大限の支援を行わせて頂いております。『もう発症から数年経ってるから』『何をやっても上手くいかないから』と諦めかけている方でも、お客様の人生に寄り添うパートナーとして痛みや悩みがなくイキイキとした生活、前向きな生活のために一歩踏み出すご支援をさせていただきますので、『出来なかったことが出来るようになった』という喜びを是非体感していただければと思います。

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